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ホームタウン

4月になり異動。ホームタウンに帰ってきた。およそ5年ぶりのホーム。やはり雰囲気がホーム。メンバーもホーム。しかし、慣れていると錯覚しているだけ、しっかりと現状を見つめ、課題を探り、解決の方策を打っていくしかない。職場が山の上ということもあり、満開の桜をバックに、野鳥のさえずりが心地よい。着任して3日目に、ふと気付くと車の屋根の上に1匹の野鳥。ブラックバードのような鳴き方をしながら、人間に臆することもなく、むしろ私の行く方向についてくる。なんとなつっこい、かわいいことか。なんとなく野鳥には歓迎してもらったような気分になり職場へ。なかなかルーチンの仕事というまでには時間がかかりそう。4月のこの時期、新たなる出会いが売りの季節。心地よい緊張感はいいが、度を過ぎる緊張感は禁物。早く馴染みたいと思いながら、1週間が過ぎた。さて、これから本格始動!!

春うらら

3月31日が終わった。異動のため職場を去る日。午前中は辞令をいただきに出張。午後には戻り、最後の身辺整理。立て続けに同僚の方々が部屋にいらして、餞別をいただく。ありがたいやら何もやっていない「申し訳なさ」で終始恥ずかしい。刻々と迫る退勤時間。ルーチンの仕事をいくつかこなしながら、途中で転出者とともに記念写真。「いよいよ去る」という実感が込み上げてくる。そして退勤時刻。上にあがって、皆さんがいる部屋に顔を出して、「これで帰宅します。今までお世話になりました」と一声。振り返り、部屋を出ようとした瞬間、大きな拍手が湧きおこる。万感胸に迫るとは、このことかもしれない。憧れていた私のかつての先輩の最後のまねごとにはなったかも、と自己を振り返りながら、流れてきそうな涙をこらえ、部屋に戻り、そのまま退勤。車に乗り、バックミラーに映るお世話になった校舎の像。校舎の像が次第に歪んでくるのを抑えながら、ウィンカーを出して出発。「ありがとうございました。みんな、ありがとう」と誰もいない車の中で一声。通いなれた道のはずだが、このまま帰るのが心苦しい感じ。3月31日が終わった、と実感。さあ、また新天地で一から出直しだ!!

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